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ペット飼育時の原状回復工事費

前回「賃貸 ペット飼育の注意点」について書きましたが、今回はペットを飼っていた時の退去時について書きます。

日頃から気を付けておく必要がありますので、是非読んでください。

 

ペットを飼っていた時の原状回復工事費負担は?


ペットを飼う場合は管理規約のペット飼育細則に書かれているルールーを守り、ペットによって住戸内に傷をつけたり汚したりしないように気を付ける必要があります。

犬や猫などペットもストレスを感じたり相手にしてもらえなかったりすると、壁をかじったりひっかいたり、体臭がきつくなったりします。

しつけもしっかりしていないと尿などで木部などが腐食するということもありますので、まず飼う場合は責任をもって面倒をみるようにしましょう。

 

ペットが起因の汚損・破損個所(傷・汚れ・臭い等)の原状回復費用は全て借主負担になります。(賃貸借契約書に記載されていると思います。)

 

下記はペットによる破損の写真です。

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壁の角部分のクロスが破れ、ボロボロです・・・。

角は犬や猫にとってはかじったりひっかくのには絶好の場所なのでしょうか 😥 

犬は角部分の巾木をかじったり、壁ももっとガシガシにかじってしまうことがあります。

角がなくなるぐらいかじられてしまいますと、ボードの貼替えや補修をしなくてはいけませんので高くついてしまいます。

 

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これも腰窓近くの壁クロスですが、猫がひっかいた跡があります。

クロスに傷がついたり破れたりすると貼替になります。

 

他にも写真では分かってもらえませんがペットの臭いも注意が必要です。

部屋に入った瞬間「うっ!」となるぐらいひどいこともあります。

ペットの臭いはクロスなど部屋中に染み付きます。その場合は全面クロス貼替の負担をすることになりますので部屋の広さによってはかなり高くつきます。

また、エアコン内部にも臭いは染み付きますので、エアコン内部洗浄も必要になりますのでご注意ください。

できれば脱臭機などを置いて、ペットの散歩を定期的にさせたり、こまめに体を洗うなどしてください。

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臭いがきついからといって窓を開けっぱなしにすると、今度は近隣から苦情がきます。またベランダで飼うことも禁止されています。

近隣にも注意を払いましょう。

このようにペットが原因の汚破損は故意過失にあたりますので賃借人負担になります。

ペット向けの強靭なクロスが使われていたり、傷がつきにくいフローリングが使われている場合もありますが、それは初めからペットと暮らすことを売りにして建てられたマンションに限られることが多いと思います。

床や壁をガードするものなども売られていますので、ご自身で工夫をしてみるのもいいかもしれませんね。