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お部屋内にカビ!!

今まで原状回復工事の借主負担になる善管注意義務違反や故意過失について色々と書いてきましたが、今回はカビについて書きます。

 

なぜカビが発生?


 

お部屋内に湿気がたまるとカビが生えることがあります。

特に水回りのお風呂や洗面など、日頃から清掃を心がけていないとタイルの目地やコーキングにカビが生えてきます。

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この写真もあるお部屋の退去時の浴室です。

定期的に気を付けて掃除をしなかったのでしょうね。

壁や床の淵にカビが生えています。

ここまでになる前に清掃は出来なかったのでしょうか?

洗わず濡れたまま放置していると、どんどん黒ずんでいきます。

 

 

 他にも窓にカビが生えることがあります。

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これは結露を放置し、窓を拭く等最低限のことをしなかったためです。壁・天井のクロスにまれにカビがはえることもあります。

 

換気をしてカビを防止しましょう


 

写真のような部屋になると嫌ですよね。

快適で健康的な生活をお過ごしいただくためにも、室内換気に努め、新鮮な空気を絶えず取り入れるよう心掛けていくことが大切です。

◆24時間換気システムが設置されている場合は、常時運転しておきましょう。

◆給気口には外からのほこりや虫を防ぐフィルターを設置しています。フィルターは定期的に清掃してください。

◆給気口のシャッターは、換気のために常時開けておいてください。

(台風など風雨がきつい時は開けていると吹き付ける雨がまれに室内に入り壁を汚すことがありますので、その際は閉めてください)

◆水蒸気の多い浴室・洗面室・キッチンでは、換気扇を十分にまわして換気をおこなってください。

 

結露を防止しましょう


 

マンションは気密性が高いため、室温と外気との温暖差がある冬などは、室内の空気が冷たい面(窓や壁)に触れ、空気に含まれる水蒸気が水滴となって結露が発生します。

結露はカビの発生やシミの原因になります。

◆結露防止のために以下の点に注意してください。

  1.サッシや窓ガラスなどについた水滴はこまめに拭き取ってください。

  2.寒い冬ほど換気が必要です。1日に2~3回窓を開けて空気を入れ替えましょう。

  3.室内に洗濯物を干すことは、結露だけでなくカビの原因にもなりますので、湿度の高い時はひかえましょう。

  4.調理時や入浴時は必ず換気扇を回してください。

  5.雨天や多湿時など、換気で湿度調整できないときには、エアコンの除湿運転や除湿器を利用して調整しましょう。

 

カビによる汚れ等の原状回復工事費は誰の負担?


 

ここまで読んできただけで誰の負担か分かりましたでしょうか?

換気や手入れを怠たり、結露などを放置して発生したカビやシミ、その他室内への被害など、通常の清掃などでとれないようなものは善管注意義務違反にあたり、原状回復工事費は借主負担になります。

カビは体にも良くありませんので、定期的に清掃をや換気をして気持ち良く住んでくださいね。