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IT重説の本格運用が開始

世の中IT化の流れはどんどん加速していますが、遅れがちな不動産業界にもIT化の波はやってきています。

10月1日からITを活用した賃貸借契約の重要事項説明(重説)の本格運用が開始されました。

まだまだ不動産会社で導入しているところは少ないかと思いますが便利になってきました。

 

これまで対面での実施が義務付けられていた重要事項説明をテレビ会議システムなど双方向でやり取りできるシステムを用いて、ネット上でオンラインでできるようになりました。

賃貸借契約をするとき、今までは仲介業者のお店などに行って宅地建物取引士から重要事項説明を必ず聞いて契約をする必要がありました。

それがスマホなどですませることができるようになったのです。

 

IT重説のメリット


IT重説の借主のメリットは、自宅や勤務先でできるので、移動時間や交通費がかからないことです。遠方からの引っ越しの時など特に便利ですよね。

ただ、IT重説をするのに借主側はカメラやマイク、スピーカーが使えるPC・タブレット・スマホなどが必要で、使える環境にあるかが問題になります。

スマホであればカメラ・マイク・スピーカーが一体なので準備は簡単です。

 

仲介業者・不動産会社にもメリットはあります。

契約書類を郵送でおこなえ、来店がないので空き時間を使って重説ができます。

双方ともに悪天候による交通遅延も心配する必要がなくなります。

 

では、IT重説とは実際にはどんな感じでしょうか?


IT重説をおこなうには、仲介業者・不動産会社とのきちんとした打合せ、説明を事前に聞くことが大切です。借主の同意も必要です。

以下、簡単なIT重説の流れですが参考にしてください。(実施する会社によって実施方法等違いますので、IT重説を受ける会社にご確認ください。)

 

■IT重説ができる環境か確認

事前に音声と画像が見れるか確認がまず必要です。(オンライン上で顔をあわせて読み合わせをしますので。)

アプリをダウンロードするなどの必要があるかもしれません。

■重要事項説明書到着

IT重説の際は、重要事項説明書や付属の必要書類が借主の手元に事前に郵送で送られてきます。重要事項説明書には取引士の記名押印が事前にされていなければなりません。

できれば事前に借主も重要事項説明書を読んでおくと良いでしょう。

■IT重説当日 最終確認

IT重説ではトラブル防止のため録画・録音されますので、仲介業者・不動産会社から録画録音についてやIT重説について最終確認の説明がおこなわれます。

もし借主がIT重説実施について同意しなければIT重説は中止になるでしょう。きちんと確認をしてから進みましょう。

■身分証明書提示

IT重説を聞くのが借主本人かどうかの確認のため、身分証明書(運転免許証など)の用意、提示が必要になります。

■取引士証確認

重説をおこなう取引士は取引士証を借主に提示しますので確認します。取引士でなければ重説はおこなえません。

■重説開始

事前に届いていた重要事項説明書をお互い見ながら読み合わせをしていきます。

■署名捺印

読み合わせが終わり、問題なければ重要事項説明書・契約書に署名捺印をして必要書類一式を仲介業者・不動産会社に送付して終了です。

 

以上、こうやってみると人によっては「なんだか面倒くさいなー」と思ったり、「いや、楽でいいなー」と思ったり感想は色々と思います。

住まいを探すのもヴァーチャルで見て探せたり、クレジットカード決済ができるところも増えていますし、今後ますますIT化されていくと思います。

契約書類も将来は電子契約で完了となれば、ネット上で全てできてしまうでしょう。

我社も遅れないようにIT化を進めております。また別の機会に我社のIT化をご紹介できれば 😀