~賃貸トラブル最前線①~
2018年4月23日3:36 PM カテゴリー:オーナー様へ,不動産情報,入居者様へ,記事,賃貸管理
先日、安藤忠雄氏の講演を聞いてきたとブログでご紹介しましたが、その前に賃貸管理に関する講演も聞いてきました!
司法書士の太田垣章子先生が講師となり、よくある賃貸借契約でのトラブルやその対策についての講演でした。
太田垣先生は不動産の明け渡しを専門にされている司法書士の先生です。これまでに2,000件以上の家賃滞納などによる明渡し裁判を経験されてきたんだとか💦!先生は現在も現場に出向き、明渡しに向けての対応されているとのことで、興味深く話を聞かせていただきました!
太田垣先生の講演を簡単にまとめると…
賃貸に関するトラブルを防ぐには、まず”最初の入り口”が肝心!! とのこと。
【申込~契約】
わが社でも管理物件に申込が入った際には、勤務先や年収、連帯保証人の有無などを確認し、さらに個人契約の場合には保証会社の加入を必須としています。でも、最近は何でも偽装される時代…連帯保証人や勤務先を虚偽に申告していたり、公的書類までが偽造されてしまう時代なんだそうです(恐ろしい…)。
申込書が届いた時点で、ご自宅や勤務先、年収などきっちり隅から隅まで確認して、少しでも違和感を感じたらすぐに確認することが大切になってきます。
さらに審査後に作成する賃貸借契約書にも不備があると、付け入る隙を与えてしまうので、きっちり作成した上で(特約をしっかりつける、契約書の日付をきっちり記入する…など)必要書類をきっちり提出させることも必要とのことでした(弊社ではきっちり確認して、契約書に記入漏れや書類に不足があればすぐに請求しておりますのでご安心ください)。
先生曰く…”契約書=トラブルになった時に自分たち(賃貸人・管理会社)を守る大切な証拠書面だ!!”とのことでした(確かに…)
そしてさらに、物件の入り口も大事!!とおっしゃっておられました
【物件の入り口(印象)】
家賃を滞納している方が住まわれている物件の多くは、マンションのエントランスがあまり清掃されていなかったり、ゴミ置き場が荒れていたり、駐輪場がきちんと管理されていなかったりするケースが、先生の経験上多かったそうです。
また、そういう物件にはあまり良くない入居者さんが次から次へと入居して、逆に良い入居者さんが転居するという悪循環に陥っている物件もあるとのことでした(確かに普通はパッと見て、マンションが汚いところに普通は住もうとは思わないですよね…)管理がきちんとされていない甘い会社だと思われる可能性があるということですね💦
そして最後は…
【入居者様・連帯保証人とのやり取り(入り口)】
何かお困りごと(家賃が払えない、物件の管理のことでetc)があれば、すぐに相談しやすいような環境づくりをすることも大切です。
私たち管理会社の仕事は、良い部屋を提供し、良い入居者さんに長く住んでもらえることです。引き続き、オーナー様にとっても、入居者様にとっても、お互いにWin-Winな関係が作れるような会社にしていきたいなぁと感じる講演でした☆
思ったより文章が長くなってしまったので、シリーズ化して、お伝えします!!